毎年の一時帰国、通信は「帰るたびに借りる」か「置いたままにする」か|帰る回数と滞在日数で、1年ぶんを数え直す
毎年1〜2回、数週間だけ日本に帰る人の通信費を、1回ぶんではなく1年ぶんで数え直します。帰る…
工事の見積りが出て、仮住まいの部屋も決まり、引っ越しの日取りまで押さえた。それでも最後まで決まらないのが、仮住まいにいるあいだのインターネットです。
リフォームや建て替えで家を空けるときは、住む期間がはじめから決まっています。三か月で戻る人もいれば、解体から引き渡しまでで一年近くかかる人もいます。期間がはっきりしているのに決めにくいのは、いまある回線の契約の多くが「これからずっと住む人」に合わせて作られているからです。二年、三年という縛りの単位は、仮住まいの長さとそもそも噛み合いません。
この記事では、仮住まいのネットの用意のしかたを①仮住まいで光回線を新しく引く ②ホームルーターを置く ③持ち運べる一台を足すの三つに分け、工事ができるか/期間が合うか/戻るときにどうなるかの三点で比べます。料金は提供元や時期で幅があるため金額そのものは置かず、費用の「立ち方」と手間の違いを見ていきます。

固定回線の多くは、二年や三年の継続を前提に割引が設計されています。仮住まいの三か月や半年はその単位より短く、割引が効かないまま基本の料金だけを払う形になりがちです。逆に、旅行者向けの数日・数週間のプランでは今度は短すぎます。仮住まいは「長い契約には短く、短い契約には長い」という、いちばん受け皿の少ない長さに入りやすいのです。
仮住まいに選ばれるのは、マンスリーマンション、短期の賃貸、親や親族の家、社宅の空き部屋などです。いずれも建物の所有者が自分ではないため、壁に穴を開ける・配管を通すといった工事の判断を自分で下せません。大家さんや管理会社の許可が要る点は、ふだんの賃貸と同じか、むしろ短期の入居ぶん話が通りにくいこともあります。
見落としやすいのがここです。仮住まいで回線を契約すると、戻るときに「解約するか、移転の手続きをするか」の二択が出てきます。解約すれば残りの期間に応じた費用が出ることがあり、移転にすれば工事の日取りをもう一度押さえ直すことになります。つまり仮住まいのネットは、入るときと出るときの二回ぶんの手間と費用を見ておく必要があります。
工務店から示された工期だけで数えると、たいてい足りません。荷造りと搬出で前に一〜二週間、引き渡し後の荷ほどきと片づけで後ろにもう一〜二週間。さらに工事は天候や資材の都合で延びることがあります。カレンダーに「仮住まいに入る日」「戻る予定の日」を置き、そこに二〜四週間の余白を足した数字を、契約を選ぶときの期間として使うと安全です。
家族で移るなら、同時につながる台数は自宅にいたときとほぼ変わりません。スマートフォン、仕事用の端末、子どもの学習用、テレビなど、一台ずつ数えておきます。仮住まいは部屋が狭くなることが多いので、電波そのものは届きやすくなる一方、同時に動く台数は減らないという点に注意します。
使う量の見当は、普段の生活から積み上げると外しにくくなります。あくまで目安で、画質や設定、環境によって変わります。
| 使い方 | ひと月の目安 |
|---|---|
| 調べもの・地図・連絡が中心 | 3〜10ギガ前後 |
| 上に加えて動画を毎日1時間ほど | 20〜50ギガ前後 |
| 在宅の仕事・オンライン授業が入る | 50〜100ギガ前後 |
| 家族数人が別々に動画を見る | 100ギガ以上を見込む |
仮住まいのあいだは外出が増え、片づけや打ち合わせで家にいない日も多くなります。普段より少なめに出る月と、荷ほどきで家にこもって多く使う月が混ざるのが、この時期の特徴です。

| 見る点 | ①仮住まいで光回線を引く | ②ホームルーターを置く | ③持ち運べる一台を足す |
|---|---|---|---|
| 工事 | 必要。所有者の許可と日程の調整が要る | 不要。コンセントに挿すだけ | 不要。箱から出して電源を入れるだけ |
| 使えるまで | 申し込みから数週間〜二か月ほど見る | 端末が届けばその日から | 端末が届けばその日から |
| 期間との相性 | 一年以上なら合う。半年以下は割に合いにくい | 月単位。短い期間でも扱いやすい | 月単位。使わない月を挟める形もある |
| 戻るとき | 解約か移転。どちらも費用か手間が出る | 端末を返すか持ち帰る | そのまま持ち帰って続けられる |
| 向いている人 | 建て替えで一年以上かかり、仮住まいでも在宅の仕事が多い | 家族で動画をよく見て、置き場所が決まっている | 期間が読みにくい、荷物を増やしたくない、戻ってからも予備が欲しい |
三つの差を一言でいえば、①は「戻るときの出口がいちばん重い」、②は「置き場所に縛られる」、③は「身軽だが同時に大勢で使う用途には向かない」ということです。どれが正解というより、仮住まいの長さと使う人数で答えが入れ替わります。
この長さで工事を伴う契約を結ぶと、使い始めたころには戻る日が近づいています。工事をしない形、つまり②か③が現実的です。荷物を増やしたくないなら③、家で動画をよく見るなら②、という分かれ方になります。
いちばん迷いやすい長さです。光回線は割引の条件を満たせないことが多く、解約の費用も出やすい。②か③で乗り切り、戻ってから自宅の回線を落ち着いて決めるほうが、結果として安くつくことが多い帯です。工事が延びる可能性も見て、月ごとにやめられる形を選んでおくと安心です。
建て替えは解体から竣工まで時間がかかり、仮住まいが一年を超えることもあります。この長さなら①も選択肢に入りますが、戻ったときに新居でどの回線を使うかを先に決めてから契約するのが順番です。新居で同じ事業者を使う予定なら移転で引き継げる場合があり、違う事業者にするなら仮住まいでは工事のいらない形にしておくほうが身軽です。
1. 仮住まいで工事ができるか。マンスリーマンションは回線が最初から用意されていることがあり、その場合は何も足さずに済みます。逆に短期の入居を理由に工事を断られることもあるので、申し込みの前に建物名まで伝えて確認します。
2. 戻るときにいくらかかるか。解約の費用、端末の返却の要否、工事をした場合の原状回復。この三つは、契約する前に書面で見ておくと後から揉めません。
3. 書類の宛先をどうするか。仮住まいは住民票を移さない人もいます。契約の書類や端末がどこに届くのか、戻ったあとの宛先をどう変えるのかを決めておきます。
4. 置き場所と電波。半地下や鉄筋の建物の中央部、窓から遠い部屋では電波が弱くなることがあります。持ち運べる形なら窓際に動かして試せますが、置き場所が決まる形は後から動かしにくい点を見ておきます。

仮住まいのネットは、「どれがいちばん速いか」ではなく「どれがいちばん出口で困らないか」で選ぶと迷いません。工事が要るかどうか、期間が契約の単位と合うかどうか、そして戻るときに何が残るか。この三点を、工期に二〜四週間の余白を足した期間と、同時に使う台数と並べて見れば、三つのうちどれを選ぶかはだいたい決まります。
とくに三〜六か月の仮住まいは、長い契約を結ぶには短く、旅行者向けのプランには長い、という中途半端な帯に入ります。ここで月ごとにやめられる形を選んでおくと、工事が延びても、早く戻れても、どちらでも損をしにくくなります。速度や使える量はいずれも目安で、建物や時間帯によって変わる点はご承知おきください。
使う月だけ使える、チャージ式のWi-Fi
仮住まいにいる月だけ容量を足して、戻ったあとは寝かせておけます。解約の手続きも、返却の日取りもありません。
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