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空き家になった実家のネット回線、残すといくら・やめるといくら|片付けに通う数か月の通信費を「月々」「やめるとき」「通う日」に分けて数える

📅 2026.10.12

親が施設に移った、あるいは亡くなって、実家に誰も住まなくなった。そういうとき、片付けや手続きの段取りに追われて後回しになりやすいのが実家のネット回線です。毎月の引き落としは静かに続き、気づいたときには半年ぶん払っていた、という話は珍しくありません。

一方で、すぐに解約すると、片付けに通う日にネットが使えなくなります。業者との連絡、家族への写真の共有、書類の調べものは、その家の中でこそ必要になります。この記事では、空き家になった実家の通信費を「残しておく間の月々のお金」「やめるときに一度だけ出るお金」「片付けに通う日の通信」の三つに分けて数えます。金額は契約先や地域で変わるので、ここで扱うのは費用の“かたち”と、計算のしかたです。

家具や古いテレビが残されたままの、誰も住んでいない家の和室
家具が残っている間は、まだ何度も通うことになります

空き家になった実家で、回線のお金は三か所から出る

まず全体像です。実家の回線に関わるお金は、出ていく時期と性質がまったく違う三つに分かれます。

  • ①残しておく間の月々のお金——光回線の月額、プロバイダ料、機器のレンタル料、固定電話の基本料など。誰も使っていなくても毎月出ていきます
  • ②やめるときに一度だけ出るお金——解約金、工事費の分割の残り、機器の返却にかかる手間や費用、撤去の工事が必要な場合はその費用
  • ③片付けに通う日の通信——実家で作業する日に、自分や家族が使うデータ量。①の回線を残すか、別の手段で持ち込むかで払い方が変わります

よくある失敗は、①と②だけを比べて「解約金が惜しいから、片付けが終わるまで残しておこう」と決めてしまうことです。③を数えないまま①を払い続けると、実際に使った日数に対して割高になりやすいのが、この場面の特徴です。

①残しておく間の月々のお金

戸建て向けの光回線は、プロバイダ料込みで月5,000円台から6,000円台の価格帯が多く見られます。ここに機器のレンタル料や、加入している場合は固定電話の基本料が乗ります。以下は月5,500円と仮に置いた場合の計算例です。実際の金額は請求書か契約先の会員ページで確認してください。

残しておく期間月々のお金の合計(仮に月5,500円)そのうち実家で使った日数の例
3か月約16,500円月4日通って12日
6か月約33,000円月2〜4日通って12〜24日
12か月約66,000円後半はほとんど通わず、合計20日前後

片付けは、はじめの数か月に通う日が集中し、だんだん間が空いていくのがふつうです。残す期間が長くなるほど、1日あたりの通信費は上がっていきます。12か月残して20日しか使わなかった場合、単純に割ると1日あたり3,000円を超える計算になります。

もうひとつ見落としやすいのが電気です。光回線の宅内機器やルーターは電気で動くので、実家の電気を止めた時点で、残した回線は家の中では使えなくなります。電気の契約を先に止める予定なら、その日が回線を残す意味がなくなる日でもあります。

②やめるときに一度だけ出るお金

解約にかかるお金は、契約した時期と内容で大きく変わります。確認したいのは次の四つです。

  • 解約金——2022年7月以降に結んだ固定回線の契約では、解約金は月額料金を上回らない水準に抑えるルールになっています。それより前の契約は、旧来の条件のまま残っていることがあります
  • 工事費の分割の残り——開通工事の費用を分割で払っている途中なら、解約した月に残りをまとめて請求されるのが一般的です。親が最近乗り換えていた場合は特に要注意です
  • レンタル機器の返却——回線の終端装置やルーターが借り物なら、返却が必要です。返さないと機器代を請求される契約もあります
  • 撤去の工事——引き込み線や宅内の配線の撤去を求められる契約もあります。費用の有無は契約先によって違います

つまり②は「いつやめても似たような額」ではなく、契約の中身を見ないと桁さえ読めないお金です。逆に言えば、請求書と契約書類が見つかれば、電話一本でほぼ確定します。先に②の額を確定させてから、①をあと何か月払うかを決めるのが順番です。

なお、契約者が亡くなっている場合は、家族が解約や名義の変更を申し出ることになります。必要な書類は契約先ごとに決まっているので、窓口に連絡する前に確認しておくと二度手間になりません。

家の片付けの現場で、作業着の人が不用品を入れたごみ袋を運び出している
業者が入る日は、連絡と確認のやり取りが一日じゅう続きます

③片付けに通う日の通信は、どれくらい要るのか

では、実家で作業する日に、実際どれくらいのデータを使うのか。片付けの日にネットが要る場面は、だいたい次の四つに分かれます。数字はあくまで目安で、機種や設定、アプリによって変わります。

  • 家族への写真の共有——「これは残す?捨てる?」を離れた兄弟に聞くために撮って送る。1枚でおおよそ2〜5メガバイト、1日50枚で100〜250メガバイト程度
  • ビデオ通話での確認——押し入れの中や仏壇まわりを映しながら相談する。30分でおおよそ0.2〜0.5ギガバイト
  • 業者・役所・不動産会社とのやり取り——電話やメッセージ、見積書の受け取り。量は小さく、数十メガバイト程度
  • 調べもの——粗大ごみの出し方、買い取りの相場、手続きの必要書類。地図や検索で数十メガバイト程度

合計すると、作業する日1日あたり1ギガバイト弱が目安になります。月に4日通っても3〜4ギガバイト前後で、毎日ビデオ通話をつなぎっぱなしにでもしない限り、大きな容量は要りません。必要なのは容量の大きさより、「通う日にちゃんとつながること」です。

段ボール箱の中に、ひもでまとめた古いアルバムが何冊も入っている
アルバムのような「残すか迷う物」ほど、家族に写真で聞くことが増えます

三つの持ち方を、同じ物差しで並べる

ここまでの①〜③をふまえて、通う日の通信を確保する方法を三つ並べます。

持ち方通わない月のお金やめるとき通う日の使い勝手
A:実家の光回線を残す月額がそのまま出ていくあとで②がまとめて来る家の中は安定。電気を止めると使えない
B:早めに解約して、自分のスマホのテザリング追加のお金はほぼなし②を先に済ませられる写真やビデオ通話が続くと、自分のギガと電池が減る
C:早めに解約して、通う月だけ一台持っていく使わない月は寝かせておける②を先に済ませられる自分のスマホを温存でき、家族や業者にもつないでもらえる

A が向くのは、家族の誰かが毎週のように泊まり込む、あるいは見守りのカメラを常時つないでおく必要がある場合です。カメラを置くときの通信の考え方は留守にしがちな家に見守りカメラを置くときの記事で、録画のしかた別に整理しています。

B は、通う回数が少なく、写真もそれほど撮らないなら十分です。ただ、片付けの日は朝から夕方まで写真とやり取りが続くので、自分のスマホの容量と電池の両方が先に尽きやすい点は覚えておいてください。

C は、通う日が月に数日あり、その数か月が終われば実家に行かなくなるという、片付けの期間そのものの形に合わせた持ち方です。兄弟で交代して通う場合も、一台を受け渡せば済みます。

解約の時期を決める、三つの問い

迷ったときは、次の三つに順番に答えると時期が決まります。

  1. 実家の電気はいつ止めるか——止める日が決まっているなら、回線を残せるのは最長でもその日までです
  2. この先1年、誰かが住む・泊まる予定はあるか——売却や賃貸に出すまでの間、家族の誰かが定期的に泊まるなら A を検討します。予定がなければ、残す理由は「片付けの日の通信」だけになります
  3. やめるときのお金(②)はいくらか——請求書と契約書類で確定させます。②が小さければ早めに解約し、通う日は B か C でまかなうほうが、①を払い続けるより軽くなることが多いはずです

親がまだ実家に住んでいて、自分が月に数日だけ帰るという段階なら、考え方が少し変わります。その場合は実家に月数日だけ帰る人の通信のほうが近いので、あわせて読んでみてください。

契約先に電話する前に、手元にそろえておく四つ

  • 最新の請求書か、引き落としの明細——契約先の名前とお客様番号がわかります。口座の明細で、回線とプロバイダが別々に引き落とされていないかも確認します
  • 契約者の名前と、契約時期の手がかり——開通の書類や工事の案内が残っていれば、解約金や分割の残りがその場で聞けます
  • 宅内の機器の型番と、借り物かどうか——機器の側面や底のラベルを撮っておくと、返却の要否を聞くときに早く済みます
  • 最後に実家へ通う予定の日——解約日をいつにするかを、通う日から逆算して伝えられます

片付けが続く間の通信費は、「回線を残すか、やめるか」の二択に見えて、実際には①月々のお金を何か月払うか、②やめるお金をいつ払うか、③通う日の通信をどこから持ってくるかの組み合わせです。通う日を先に数えてしまえば、残すべき月数は自然と決まります。

通信速度・容量・費用はいずれも目安であり、地域・建物・契約内容・機種によって変わります。手続きの前に、必ずご自身の契約内容で確かめてください。

使う月だけ使える、チャージ式のWiFi
片付けに通う月だけ容量を足して、通わない月は寝かせておけます。実家の回線を先に整理したい人の「通う日の通信」に向いた形です。
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“空き家になった実家のネット回線、残すといくら・やめるといくら|片付けに通う数か月の通信費を「月々」「やめるとき」「通う日」に分けて数える” への1件のフィードバック

  1. […] 前日までにできることは単純です。同じ端末・同じ部屋で一度つないでみること、残りの容量を一緒に見ておくこと、この二つで当日の事故はかなり減ります。実家の回線を残すかやめるかで迷っているなら、実家の回線を残すといくら・やめるといくらかを分解した記事も参考になります。 […]

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