毎年の一時帰国、通信は「帰るたびに借りる」か「置いたままにする」か|帰る回数と滞在日数で、1年ぶんを数え直す
毎年1〜2回、数週間だけ日本に帰る人の通信費を、1回ぶんではなく1年ぶんで数え直します。帰る…
親が施設に移った、あるいは亡くなって、実家に誰も住まなくなった。そういうとき、片付けや手続きの段取りに追われて後回しになりやすいのが実家のネット回線です。毎月の引き落としは静かに続き、気づいたときには半年ぶん払っていた、という話は珍しくありません。
一方で、すぐに解約すると、片付けに通う日にネットが使えなくなります。業者との連絡、家族への写真の共有、書類の調べものは、その家の中でこそ必要になります。この記事では、空き家になった実家の通信費を「残しておく間の月々のお金」「やめるときに一度だけ出るお金」「片付けに通う日の通信」の三つに分けて数えます。金額は契約先や地域で変わるので、ここで扱うのは費用の“かたち”と、計算のしかたです。

まず全体像です。実家の回線に関わるお金は、出ていく時期と性質がまったく違う三つに分かれます。
よくある失敗は、①と②だけを比べて「解約金が惜しいから、片付けが終わるまで残しておこう」と決めてしまうことです。③を数えないまま①を払い続けると、実際に使った日数に対して割高になりやすいのが、この場面の特徴です。
戸建て向けの光回線は、プロバイダ料込みで月5,000円台から6,000円台の価格帯が多く見られます。ここに機器のレンタル料や、加入している場合は固定電話の基本料が乗ります。以下は月5,500円と仮に置いた場合の計算例です。実際の金額は請求書か契約先の会員ページで確認してください。
| 残しておく期間 | 月々のお金の合計(仮に月5,500円) | そのうち実家で使った日数の例 |
|---|---|---|
| 3か月 | 約16,500円 | 月4日通って12日 |
| 6か月 | 約33,000円 | 月2〜4日通って12〜24日 |
| 12か月 | 約66,000円 | 後半はほとんど通わず、合計20日前後 |
片付けは、はじめの数か月に通う日が集中し、だんだん間が空いていくのがふつうです。残す期間が長くなるほど、1日あたりの通信費は上がっていきます。12か月残して20日しか使わなかった場合、単純に割ると1日あたり3,000円を超える計算になります。
もうひとつ見落としやすいのが電気です。光回線の宅内機器やルーターは電気で動くので、実家の電気を止めた時点で、残した回線は家の中では使えなくなります。電気の契約を先に止める予定なら、その日が回線を残す意味がなくなる日でもあります。
解約にかかるお金は、契約した時期と内容で大きく変わります。確認したいのは次の四つです。
つまり②は「いつやめても似たような額」ではなく、契約の中身を見ないと桁さえ読めないお金です。逆に言えば、請求書と契約書類が見つかれば、電話一本でほぼ確定します。先に②の額を確定させてから、①をあと何か月払うかを決めるのが順番です。
なお、契約者が亡くなっている場合は、家族が解約や名義の変更を申し出ることになります。必要な書類は契約先ごとに決まっているので、窓口に連絡する前に確認しておくと二度手間になりません。

では、実家で作業する日に、実際どれくらいのデータを使うのか。片付けの日にネットが要る場面は、だいたい次の四つに分かれます。数字はあくまで目安で、機種や設定、アプリによって変わります。
合計すると、作業する日1日あたり1ギガバイト弱が目安になります。月に4日通っても3〜4ギガバイト前後で、毎日ビデオ通話をつなぎっぱなしにでもしない限り、大きな容量は要りません。必要なのは容量の大きさより、「通う日にちゃんとつながること」です。

ここまでの①〜③をふまえて、通う日の通信を確保する方法を三つ並べます。
| 持ち方 | 通わない月のお金 | やめるとき | 通う日の使い勝手 |
|---|---|---|---|
| A:実家の光回線を残す | 月額がそのまま出ていく | あとで②がまとめて来る | 家の中は安定。電気を止めると使えない |
| B:早めに解約して、自分のスマホのテザリング | 追加のお金はほぼなし | ②を先に済ませられる | 写真やビデオ通話が続くと、自分のギガと電池が減る |
| C:早めに解約して、通う月だけ一台持っていく | 使わない月は寝かせておける | ②を先に済ませられる | 自分のスマホを温存でき、家族や業者にもつないでもらえる |
A が向くのは、家族の誰かが毎週のように泊まり込む、あるいは見守りのカメラを常時つないでおく必要がある場合です。カメラを置くときの通信の考え方は留守にしがちな家に見守りカメラを置くときの記事で、録画のしかた別に整理しています。
B は、通う回数が少なく、写真もそれほど撮らないなら十分です。ただ、片付けの日は朝から夕方まで写真とやり取りが続くので、自分のスマホの容量と電池の両方が先に尽きやすい点は覚えておいてください。
C は、通う日が月に数日あり、その数か月が終われば実家に行かなくなるという、片付けの期間そのものの形に合わせた持ち方です。兄弟で交代して通う場合も、一台を受け渡せば済みます。
迷ったときは、次の三つに順番に答えると時期が決まります。
親がまだ実家に住んでいて、自分が月に数日だけ帰るという段階なら、考え方が少し変わります。その場合は実家に月数日だけ帰る人の通信のほうが近いので、あわせて読んでみてください。
片付けが続く間の通信費は、「回線を残すか、やめるか」の二択に見えて、実際には①月々のお金を何か月払うか、②やめるお金をいつ払うか、③通う日の通信をどこから持ってくるかの組み合わせです。通う日を先に数えてしまえば、残すべき月数は自然と決まります。
通信速度・容量・費用はいずれも目安であり、地域・建物・契約内容・機種によって変わります。手続きの前に、必ずご自身の契約内容で確かめてください。
使う月だけ使える、チャージ式のWiFi
片付けに通う月だけ容量を足して、通わない月は寝かせておけます。実家の回線を先に整理したい人の「通う日の通信」に向いた形です。
365チャージWiFiを見る
[…] 前日までにできることは単純です。同じ端末・同じ部屋で一度つないでみること、残りの容量を一緒に見ておくこと、この二つで当日の事故はかなり減ります。実家の回線を残すかやめるかで迷っているなら、実家の回線を残すといくら・やめるといくらかを分解した記事も参考になります。 […]