毎年の一時帰国、通信は「帰るたびに借りる」か「置いたままにする」か|帰る回数と滞在日数で、1年ぶんを数え直す
毎年1〜2回、数週間だけ日本に帰る人の通信費を、1回ぶんではなく1年ぶんで数え直します。帰る…
スマホを3台持つ家庭で、通信費の請求書を並べてみると「3人ぶんの大容量プランを、誰も使い切っていない」ということがよくあります。そこで浮かぶのが、大きめの容量を1つ用意して、家族で分け合えば安くなるのではないかという発想です。この記事では、3人家族を例に「スマホ3回線それぞれで容量を持つ」「1人が大容量にして残りはテザリング」「小さめの回線+WiFi1台を共有」の3通りを、月ごとの費用と使い勝手で分解します。数値はすべて目安で、契約内容や電波環境によって変わります。
比較の前に必要なのが、実際の使用量です。多くの人は自分の使用量を実際より多く見積もっています。スマホの設定にある通信量の表示か、契約先のアプリで、直近3か月ぶんを見てください。3か月見るのは、旅行や帰省があった月とそうでない月で倍近く変わるからです。
目安として、動画を毎日30分見る人でおよそ月5〜10GB、SNSと地図と連絡が中心なら月2〜4GB、在宅でビデオ会議が入るなら月10〜20GB程度になることが多いです。詳しい内訳はシーン別のデータ量の目安にまとめてあります。3人ぶんを足して、たとえば「合計18GB、ただし夏の月だけ28GB」といった形で書き出すのが出発点です。
いちばん素直なかたちです。それぞれが独立して使えるので、誰かが使いすぎても他の人に影響しません。子どもが外にいるときも、親と一緒でなくても通信できます。
弱点は余りが分け合えないことです。3人が10GBずつ契約して、実際の使用が2GB・4GB・9GBだった月は、合計15GB余ります。多くのプランには繰り越しがありますが、期限つきだったり上限があったりするので、余りがそのまま次月の節約になるとは限りません(繰り越しの扱いは3タイプある)。
親のスマホを大容量にして、子どもの端末はそこから電波を分けてもらう方法です。回線が1本で済むので、単純な月額はいちばん下がりやすい構成になります。
ただし現実的な制約が3つあります。ひとつは親のスマホがその場にいないと成立しないこと。二つ目は、テザリング中の電池の減りが速いこと。三つ目は、テザリングにだけ別の上限が設けられている契約があることです。テザリングとモバイルWiFiの向き不向きはこちらの比較記事に整理しています。家族全員が同じ家にいる時間帯だけの用途なら十分ですが、外出先での運用には向きません。
3人の契約はいちばん小さい容量にして、家族で持ち出すWiFiを1台だけ用意する形です。旅行・帰省・遠出のときはそのWiFiを持っていき、ふだんは家に置いておく。「全員ぶんの余裕」を1か所にまとめるという考え方です。
この構成の利点は、余裕を持たせるコストが1台ぶんで済むことにあります。3人それぞれに10GBの余裕を持たせると30GBぶんの上乗せになりますが、共有の1台に20GB載せておけば、実際に使う人にだけ回ります。弱点は、その1台を持っている人以外は恩恵を受けられないこと。全員が別行動をする日が多い家庭には向きません。
3案の比較で抜けやすいのが、通信が足りなくなるのは月のうち数日だけという事実です。ふだんは家のWiFiで足りていて、困るのは旅行・帰省・運動会・入院の付き添いといった特定の日に集中します。その数日のために、3人ぶんの月額を1年じゅう引き上げるのは効率がよくありません。
そう考えると、案③はさらに細かく分けられます。共有の1台に毎月同じ容量を載せておく形と、必要になった月だけ容量を足す形です。後者なら、使わなかった月の費用が積み上がりません。年間で見たときにどちらが得かは、その家庭の「足りなかった月」が年に何回あったかで決まります。まずは去年のカレンダーを見返して、遠出した月に印をつけてみてください。3回以下なら、都度足すかたちのほうが総額は下がります。
費用だけで見ると、多くの場合案②がいちばん安く、案①がいちばん高く、案③はその中間に来ます。ただし、この順番は次の3つの条件で簡単に入れ替わります。
①家族が別行動をする日数。週に何日も別行動があるなら、案②は成立しません。実質的に案①か案③になります。②月ごとの差の大きさ。使う月と使わない月の差が大きい家庭ほど、固定の月額を3本立てる案①が損になります(12か月で分解した記事)。③その1台を誰が持つか。案③は、持ち出す人が固定できるなら強く、毎回変わるなら管理が面倒になります。
1つ目、直近3か月で、家族が別行動をした日は週に何日ありましたか。2日以上なら案②は外します。2つ目、3人の使用量の合計は、月によって何倍変わりましたか。1.5倍以上の差があるなら、固定の大容量を3本立てるのは避けます。3つ目、いちばん外に出る人は誰ですか。その人が持つ前提で案③を組めるなら、共有の1台がいちばん無駄が出にくい形になります。
どの案を選ぶ場合でも、先に容量の目安を決めておくと迷いません。使い方タイプ別の容量の決め方を参考に、まず「合計で何GB」を出してから、その分け方を選んでください。
買い切りの本体に、必要な月だけ容量を足して使うかたちです。使わない月に基本料が積み上がらないので、月ごとの差が大きい使い方と相性がよく、「足りなくなったときにどうするか」を先に決めておけます。
[…] 1日に2社、3社と受ける日でも、合計で2GBに届くことはあまりありません。「面接のために大容量プランへ乗り換える」必要は、ほとんどの人にとってないということです。より細かい容量の考え方は家族3人の通信を1台にまとめると安いのかも参考になります。 […]