毎年の一時帰国、通信は「帰るたびに借りる」か「置いたままにする」か|帰る回数と滞在日数で、1年ぶんを数え直す
毎年1〜2回、数週間だけ日本に帰る人の通信費を、1回ぶんではなく1年ぶんで数え直します。帰る…
モバイルWiFiの買い方は、大きく3つに分かれます。端末を買い切って必要なときだけ容量を足す形、端末と回線をセットで月額契約する形、使う期間だけ借りる形です。どれが得かは価格表を見比べても決まりません。決めるのは「その人が1年のうち何か月使わないか」です。この記事では、3つの買い方を同じ土俵に載せて、どこで損得がひっくり返るのかを整理します。金額の考え方は目安で、実際の条件は各サービスの規約をご確認ください。
買い切り+容量チャージ型は、最初に端末代を払い、あとは必要なときに容量を買い足します。使わない月の支出はゼロに近づきます。月額契約型は、端末代が分割で乗ることが多く、契約期間中は使っても使わなくても同じ額が出ていきます。都度レンタル型は、旅行など期間が決まっている用途に向き、返却の手間と往復の日数が費用の外に発生します。3つの違いをもう少し細かく見た記事として契約なしで使えるモバイルWiFiの比較もあります。
月額だけを見比べると、ほぼ確実に月額契約型が安く見えます。実際には、事務手数料・端末代・解約時の費用が別に乗るので、1か月あたりの見かけの安さは総額の順位を決めません(月額以外の費用を足すとどうなるか)。
そこで、比較は必ず12か月の合計で行います。買い切り型は「端末代+実際に買った容量の合計」、月額契約型は「初期費用+月額×12+(途中でやめるなら)解約時の費用」、レンタル型は「1回あたりの料金×利用回数+送料」。この3つを同じ紙の上に書くと、順位が月額の印象とずれることが珍しくありません。手順は12か月で分解する記事と同じです。
逆転点をつくるのは、ほぼ「使わない月の数」ひとつです。毎月まんべんなく使う人なら、月額契約型が総額でも有利になりやすい。一方、年に3〜4か月しか使わない人は、その残り8〜9か月ぶんの月額をまるごと捨てていることになります。ここが買い切り型の効いてくる範囲です。
数え方は簡単で、去年のカレンダーを開き、旅行・帰省・出張・引っ越し・工事・入院など「家のWiFiの外で通信が要った月」に印をつけるだけです。印が年8か月以上なら月額契約型、4か月以下なら買い切り型、5〜7か月なら次の節の条件で決めます。
①1回あたりの使用量が読めるか。読めるなら買い切り+容量を都度足す形が向きます。読めないなら、上限を気にせず使える月額型のほうが精神的に楽です。
②その通信は誰が使うか。家族で持ち回るなら、端末が手元に残る買い切り型が扱いやすい。返却期限のあるレンタルは、使う人が変わる用途と相性がよくありません。
③「無制限」の条件を読んだか。使い放題をうたう契約でも、短期間に大量に使うと速度が制限されることがあります。実際に夜だけ止まるという例はこの記事に書きました。上限の有無ではなく、混雑時にどう扱われるかを先に確認してください。
数字を1本入れておきます。仮に「年4か月、そのつど20GBくらい使う」人がいたとします。月額契約型なら、使わない8か月ぶんも同じ額が出ていくので、12か月ぶんの月額と初期費用が総額になります。買い切り型なら、端末代を一度払ったあとは4回ぶんの容量代だけ。レンタル型なら、4回ぶんの利用料に加えて往復の送料と、受け取り・返却の日数が乗ります。
この条件だと、買い切り型が総額でいちばん低くなりやすく、レンタル型は回数が増えるほど不利になります。ただし1年でやめる前提なら、端末代を回収しきれずに月額型が勝つこともある点は押さえておいてください。何年使う想定かで、端末代の重みが変わります。
逆に「年10か月、毎回50GB以上」という使い方なら、都度買い足す手間が積み上がるので月額契約型が素直です。自分の使用量が今どのあたりかを確かめたい方は、使い方タイプ別の容量の目安を先に見ておくと、この比較の解像度が上がります。
公平に見るなら、買い切り型にも弱点があります。ひとつは最初の支出が大きいこと。月額型なら数千円で始められるところ、端末代を先に払う必要があります。二つ目は、端末が古くなったときに自分で買い替えを判断しなければならないこと。月額契約型は更新のタイミングで新しい端末に替わることがあります。
三つ目は、使い切りたい月に買い足しを忘れると、その場で止まることです。自動で足りるようにはなりません。出発前に残量を見る習慣がつくかどうかが、この形が向くかどうかの分かれ目になります。
3つの買い方に絶対の優劣はありません。年8か月以上使うなら月額契約型、4か月以下なら買い切り型、その中間は「使用量が読めるか」で決める。これがいちばん外しにくい線引きです。判断に必要なのは他社との価格比較ではなく、自分が去年どの月に困ったかという記録のほうでした。
買い切りの本体に、必要な月だけ容量を足して使うかたちです。使わない月に基本料が積み上がらないので、月ごとの差が大きい使い方と相性がよく、「足りなくなったときにどうするか」を先に決めておけます。
[…] この選択肢が向いているのは、制限が今月かぎりの事故ではない人です。三か月のうち二回かかっているなら、それは使い方ではなく契約容量のほうが合っていない可能性が高い。追加購入を繰り返すより、足す前提で組み直したほうが総額は下がります。買い切り・月額・都度の違いは買い切りのモバイルWiFiは損か得かで分解しています。 […]
[…] 引っ越しの端境期、繁忙期だけの在宅勤務、年に数回の帰省や旅行。こうした「まとまってはいないが、確実に何度か来る」需要では、毎月の契約より総額が下がることがあります。買い切り・月額契約との比較は買い切り・月額・都度レンタルの比較に整理しました。 […]