毎年の一時帰国、通信は「帰るたびに借りる」か「置いたままにする」か|帰る回数と滞在日数で、1年ぶんを数え直す
毎年1〜2回、数週間だけ日本に帰る人の通信費を、1回ぶんではなく1年ぶんで数え直します。帰る…
通信費を見直そうとして、まず「毎月いくら使っているか」を調べる方は多いと思います。ところが契約の形を決めるときにいちばん効くのは、金額の平均ではなくデータ使用量の「ばらつき」です。一年を通して同じだけ使う人はほとんどいません。旅行のある月、帰省のある月、家の回線が止まった月だけが飛び抜けて、残りは静かに平らです。この記事では、一年ぶんの使用量を数えて、「平均」ではなく「多い月だけ」で契約を決めるやり方を整理します。数値はすべて目安で、使い方や電波の環境によって変わります。

仮に、一年のうち9か月は3ギガで足りていて、残り3か月だけ12ギガ使ったとします。合計は 3×9+12×3=63ギガ。これを12で割った平均は、約5.3ギガです。
ここで「平均5.3ギガだから、余裕をみて10ギガくらいのプラン」と決めると何が起きるか。9か月ぶんは使いきれない容量に毎月お金を払うことになり、3か月ぶんは結局足りないという、いちばん損な位置に落ち着きます。平均という数字は、多い月にも少ない月にも当てはまらない「どこにもない月」を指しているからです。
見直しで最初に捨てるとよいのは、この平均という発想のほうだと思います。
過去の実績は、だいたい次のどれかで確認できます。契約先によって名前や画面は違いますので、言葉が見つからないときは「データ利用量」「ご利用状況」あたりを探してみてください。
12か月ぶんがそろわなくても大丈夫です。6か月ぶんでも、多い月と少ない月の差は十分に見えます。

数字を12行(あるいは6行)並べたら、多い月の横に、その月に何があったかを一言だけ書き足してください。ここが見直しの本体です。
逆に少ない月は、たいてい「家にいた月」です。家の回線につながっている時間が長いほど、携帯回線の使用量は下がります。つまり多い月とは、家の外で過ごす時間が長かった月のことで、生活の事情で決まっています。節約の工夫で平らにできる種類のばらつきではありません。
そのうえで、多い月の中身をもう一段だけ削れることはあります。出かける前に動画や地図を端末へ入れておく方法は、出かける前のダウンロードで、ギガはどこまで減らせるかにまとめています。
ばらつきが見えたら、契約の決め方はひとつに絞れます。
足し方にはいくつか形があります。契約先の追加データを都度買う、家族で分け合う、別の一台を持つ。どれが安いかは、「山が年に何回あるか」と「1回の山がどれくらい大きいか」で変わります。山が年1回なら都度購入がいちばん手軽ですし、山が3回以上あって1回が大きいなら、別に一台持っておくほうが落ち着くこともあります。
別の一台を考えるときは、サブ回線は本当に必要かで、1年持ち歩いて実際に使った日数を数えた記録も参考にしてみてください。

容量を足す仕組みは、商品によって考え方がちがいます。見直しのときは、次の三つを確認しておくと迷いません。
ちなみに365チャージWiFiは、容量を買って365日以内に使い切る形です。日数で課金するのではなく買った容量を使っていくので、山のない月は寝かせておけます。上の三つで言えば、期限は購入から365日、使わない月の費用は発生しない、という形になります。
この見直しの良いところは、一度やれば数字が残ることです。来年また同じ表を開いて、山の位置が変わっていないかだけ見ればいい。子どもが大きくなった、転職して出張が増えた、親の家に通うようになった——生活が変わると山は動きます。逆に言えば、生活が変わっていない年は、見直しの必要もほとんどありません。
通信費は、毎月こまかく削るより、年に一度だけ山の数を数え直すほうが効きます。平均を見ているうちは、その山が見えません。
使う月だけ使える、チャージ式のWiFi
旅行や出張のある月だけ容量を足して、使わない月は寝かせておけます。
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