違約金を避けるために更新月まで待つ。あるいは解約の手続きは済ませたのに、新しい回線の工事は来月まで来ない。乗り換えの前後には、こうした「どっちつかずの数週間」がしばしば生まれます。家の回線はまだ動いているのに気持ちだけが落ち着かない、あるいは明日から本当に何も無い、というどちらかです。
この空白は、運が悪いから生まれるわけではありません。解約を申し出てから回線が止まるまでの日数と、申し込んでから開通するまでの日数が、それぞれ別の都合で決まっているからです。この記事では、空白が生まれる場所を三つに分け、まず日数で数え、長さに応じて「今の回線を残したまま一台を足す」のか「一台だけで渡る」のかを選び分けるところまでを書きます。

空白は三か所で生まれる
ひとことで「乗り換えの空白」と言っても、生まれる場所は三つあり、必要な手当てもそれぞれ違います。
一つ目は、更新月を待っているあいだ
契約期間の区切りまで待てば解約の費用がかからない、という理由で数か月待つ形です。この期間は回線そのものが生きているので、厳密には空白ではありません。けれど、速度や料金に不満があって乗り換えを決めた以上、待っているあいだも同じ不満が続きます。ここで何かを足すかどうかは、我慢する期間の長さと、足す費用との比較になります。
二つ目は、解約の日と開通の日がずれる
解約は申し出から締め日までの期間が決まっていることが多く、開通のほうは工事や機器の到着で決まります。両方をぴたりと同じ日に合わせるのは、やってみると難しいものです。先に止まれば丸ごと空白になり、逆に重なれば二重に払う期間ができます。どちらが起きているかは、日付を並べてはじめて分かります。
三つ目は、工事の日取りが先に埋まっている
引っ越しの多い時期や年度の変わり目は、工事の予約が取りにくくなります。申し込んだ日から数えて数週間、長ければ一か月を超えることもあり、この部分だけは自分では縮められません。繁忙期に当たりそうなら、空白が出る前提で先に手を打っておくほうが確実です。

まず、空白の日数を数える
やることは、三つの日付をカレンダーに置くだけです。一つ目は、いまの回線が止まる日。解約の申し出の期限と、実際に止まる締め日の両方を確かめます。二つ目は、新しい回線が使えるようになる日。工事の日、または機器が届いて設定が終わる日です。三つ目は、引っ越しがあるならその移動日。この三つを並べると、空白の日数と、二重に払う日数が同時に見えます。
気をつけたいのは、止まる日が「申し出た日」ではないことです。多くは月末などの締め日まで使えるので、思っていたより空白が短いこともあります。逆に、開通予定日は工事の当日にすべて終わるとは限らず、機器の設定が翌日にずれることもあります。数えるときは空白を一日か二日多めに見ておくと、当日に慌てずに済みます。引っ越しを挟む場合に費用がどこで重なるかは、引っ越しの月、ネット代はいくら重なるのかで旧居・新居・つなぎの三か所に分けて数えています。
空白の長さで、足し方が変わる

数日なら、手持ちのスマホで渡る。スマホの通信を分け合う形で、だいたい足ります。ただし分け合っているあいだは電池の減りが速く、スマホ側の容量も同時に減ります。動画や大きな更新をこの期間に重ねないことと、充電をもう一つ用意しておくことだけ決めておけば十分です。
数週間なら、別の一台を足す。テレワークの会議、子どもの動画、写真のバックアップが重なると、スマホ一台では電池も容量も続きません。持ち運べる回線を一台足し、家の中の端末をそちらにつなぎ替えるほうが落ち着きます。開通待ちの期間にどれくらいの容量が要るかは、引越しの開通待ち、ネットは何GB必要?で一人暮らしと家族世帯の場面ごとに積み上げています。
数か月なら、今の回線を残したまま足す。更新月まで待つ形がこれにあたります。今の回線を解約しないまま一台を足すので、その期間だけは費用が重なります。重なるぶんを払ってでも早く乗り換えたいのか、不満を抱えたまま待つのかという比較になりますが、足すほうを選ぶなら「更新月が来たら今の回線を解約する」という出口まで先に決めておくことが大切です。
併用するあいだに決めておく三つ
一つ目は、どちらに何を通すか。仕事の会議や長い動画のように、途切れると困るものと量の大きいものは、速いほうの回線に寄せます。足した一台には、スマホと、持ち歩く端末をつなぎます。家の中で二つの電波が並ぶので、端末ごとにどちらにつなぐかを一度決めておくと、迷いがなくなります。
二つ目は、置き場所と電池。持ち運べる一台は、部屋の真ん中あたりの高い場所に置くと届き方が安定します。使わない時間に充電する習慣を作っておくと、いちばん要るときに切れる、という事故が減ります。
三つ目は、使う量の見当。併用のあいだは「どちらでどれだけ使ったか」が分かりにくくなります。足した一台のほうは、残りの容量を週に一度だけ見るようにしておけば十分です。速さや持ちは住まいの環境や時間帯で変わるため、ここに書いた目安もそのまま当てはまるとは限りません。
やめる日を先に決めておく
空白を埋めるために足した通信は、空白が終わったら止めるものです。ところが現実には、新しい回線が開通したあとも、解約を忘れたまま払い続けてしまうことがよくあります。足すときに「いつまで」を決め、その日をカレンダーに入れておく。これだけで、乗り換えで節約したぶんを後から取り崩さずに済みます。
そもそも毎月の契約を結ばず、使う月だけ容量を足す形なら、やめる手続きそのものが要りません。空白が二か月で終わればその二か月だけ、延びればもう一か月足すだけで、使わない月には費用が立ちません。一年を通していくらになるかを月ごとに分けて考えるやり方は、使う月と使わない月がある人の通信費は、12か月で分解すると答えが出るにまとめています。
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