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訪問の仕事の通信費を、1件あたりから積み上げる|訪問介護・設備点検・修理で上がる写真と報告は、月に何ギガバイトか

📅 2026.10.01

訪問の仕事は、現場に着いてからが本番です。介護の記録、設備の点検票、修理の前後の写真——少し前まで紙とカメラで持ち帰り、事務所で入力していたものが、いまはその場でタブレットから送る形に変わりました。手戻りは減りましたが、そのぶん移動中と訪問先で通信が出ていく仕事になっています。

この記事では、訪問1件あたりに出ていく通信を内訳で数え、1日・1か月へ積み上げます。そのうえで、通信の用意のしかたを「社用スマホを増やす」「業務用に1台持つ」「件数が跳ねる月だけ足す」の三つに分け、どんな条件でどれが合うのかを並べます。挙げる数字はいずれも目安で、端末の設定や現場の電波状況によって変わります。

訪問1件で出ていく通信を、内訳で見る

利用者の隣に座り、タブレットに記録を入力する訪問介護のスタッフ
訪問先での記録は、その場でタブレットに入れて送る形が増えています。

量を決めているのは、ほとんど写真です

訪問の記録で通信量を決めているのは、文字ではなく画像です。スマホやタブレットの標準設定で撮った写真は、1枚あたりおおむね3〜5メガバイト。点検や修理では「作業前・作業中・作業後」を部位ごとに押さえるので、1件で10〜20枚になることは珍しくありません。15枚なら、それだけで50〜75メガバイトが上りにのります。

小さいけれど、回数が多いもの

  • 報告書や点検票の同期:文字と表が中心なので1件あたり数百キロバイト〜数メガバイト。写真を貼り込むと、その写真ぶんだけ増えます。
  • 電子サイン・チェックリスト:1回あたりは数十キロバイト。ただし1日に何十回も走るので、合計では無視できません。
  • 位置情報・勤怠・移動中の地図:地図を出しっぱなしにすると、移動時間の長さに比例して増えます。
  • 短い動画や音声メモ:30秒の動画で50〜100メガバイトに届くことがあり、1本入るだけで写真10枚ぶんを超えます。

整理すると、写真と動画が全体の八割以上を占め、文字は誤差という形になります。通信を減らしたいときに見るべき場所も、そのまま写真と動画です。

1日・1か月に積み上げるとどうなるか

1日6件のケースで数える

1件あたり写真15枚=約60メガバイト、報告書と細かい同期で約10メガバイトとすると、1件でおよそ70メガバイト。1日6件まわると、1日あたり約400メガバイトです。稼働を月20日とすると、記録だけで月8ギガバイト前後になります。

ここに、移動中の地図・社内チャット・調べもの・音楽などが日常的に乗ります。人にもよりますが、この分で月1〜2ギガバイトは見ておくと安全です。動画の記録を1日2件ぶんだけ足すと、さらに月2〜4ギガバイトが上乗せされます。

倉庫の棚の前でタブレットの画面を見ながら記録を入力する作業員の手元
点検・在庫・修理の記録も、端末の中で完結させるほど上りの通信が増えます。

着地しやすいのは月10ギガバイト前後

ここまでを足すと、訪問系の仕事1人あたり月8〜12ギガバイトあたりに落ち着くことが多くなります。写真を高画質のまま送っている、動画を毎回撮る、複数の現場を長距離で回るといった条件が重なると、これを超えることもあります。逆に、写真の枚数が少ない業種や、事務所に戻ってからまとめて送る運用なら、半分程度で収まります。

大事なのは平均値そのものではなく、自分の仕事がどのくらいのばらつきを持っているかです。点検の法定シーズン、年度末、引き渡しが重なる月だけ件数が二倍になる——そういう形の仕事は、平均に合わせて契約すると繁忙期に足りず、繁忙期に合わせると閑散期に払いすぎます。

通信の用意のしかたは、大きく三つ

1. 社用スマホのプランを増やす

いちばん手数が少ない方法です。端末が1人1台で、送るものもスマホの中で完結しているなら、これで足ります。注意したいのは二点。足りなくなってから容量を買い足す形は、月額の中に含める場合と比べて割高になりやすいこと。そして、テザリングでタブレットやノートをぶら下げると、通信と画面で電池が二重に減ることです。

2. 業務用にモバイルWiFiを1台持つ

タブレット・ノート・サブのスマホなど、つなぐ端末が2台以上あるなら、まとめ役を1台立てたほうが素直です。写真の送信をそちらへ寄せれば、通話とメールの入っている社用スマホの電池と容量を守れます。台数ぶんの固定費は増えますが、端末ごとに回線を持つより安くなる場面が多い形です。

訪問先へ向かう車の脇でタブレットを手にしている訪問介護のスタッフ
車で回る仕事は、車内が「送信の場所」になります。まとめ役の1台を置くと動線が整います。

3. 件数が跳ねる月だけ足す

年間を通して件数が一定でないなら、使う月にだけ容量を足す形が合います。点検シーズンや繁忙期は厚くして、件数の少ない月は寝かせておく。固定費を月々の最小値に寄せられるので、閑散期の払いすぎが消えます。チャージ式のモバイルWiFiは、この形のために作られた持ち方です。

どれが合うかは「端末の数」と「月ごとのばらつき」で決まる

条件合いやすい形理由
端末は社用スマホ1台だけ/件数も一定プランを増やす機器が増えず、管理も1本で済む
タブレットやノートも使う/毎日つなぐ業務用に1台持つ写真の送信を寄せられ、スマホの電池を温存できる
月ごとに件数が二倍近く動く使う月だけ足す閑散期の固定費が残らない
複数人で現場を共有する業務用を1台+必要な月だけ増量1台を中心に、人数ぶんの契約を増やさずに済む

現場で止まらないための、小さな段取り

持ち方を決めたあとに効くのは、送り方の順番です。電波の弱い建物の中や地下で送信を始めると、途中で止まって再送になり、同じ写真を二度流すことになります。

  • 送信は建物を出てから、車に戻ってまとめて:訪問先では撮って書くところまでにして、送るのは電波の落ち着いた場所で。
  • 写真の保存画質を業務向けに下げる:記録として読めれば十分な場面は多く、ここを変えるだけで通信量は目に見えて減ります。
  • 圏外の可能性がある現場は、図面と地図を先に落としておく:現地で開けない資料は、現地で取りに行けません。
  • 通信を出す役と、操作する端末を分ける:1台に集めると、電池が切れたときに記録も連絡も同時に止まります。

まとめ

訪問の仕事の通信費は、料金表からではなく1件あたりの写真の枚数から積み上げると輪郭が出ます。1件70メガバイト前後、1日6件で400メガバイト、月20日で8ギガバイト前後——この数字を自分の件数に置き換えれば、増やすべきなのが容量なのか、台数なのか、それとも繁忙期だけなのかが決まります。

そのうえで、端末が2台以上あるならまとめ役を1台立てる。件数が月ごとに動くなら、動く分だけ足せる形にしておく。この二つを押さえると、現場で止まらず、閑散期に払いすぎない形に近づきます。

使う月だけ使える、チャージ式のWiFi
繁忙期や点検シーズンのある月だけ容量を足して、件数の少ない月は寝かせておけます。
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