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里帰り出産の1〜3か月、実家の通信はどれくらい要るのか|写真・ビデオ通話・上の子の動画で積み上げて、持ち込む回線を決める

📅 2026.09.19

里帰り出産で実家に戻る期間は、短くて1か月、長ければ3か月ほどになります。このあいだの通信を「実家のネットがあるから大丈夫」で済ませてしまうと、月の途中で速度が落ちたり、親の契約のほうに負担がかかったりします。この記事では、里帰り中に増える通信を場面ごとに積み上げて、ひと月に必要な容量を数字にするところまでやります。そのうえで、実家の回線・自分のスマートフォン・持ち込む回線をどう組み合わせるかを決めます。数値はいずれも目安で、機器やサービス、画質の設定によって変わります。

里帰り中の通信は「自分ひとりぶん」では収まらない

ふだんの生活と里帰り中でいちばん違うのは、通信する相手が増えることです。自分が使うぶんに加えて、夫や両家の祖父母へ写真を送る、ビデオ通話をする、上の子がいれば動画を見せる——という通信が上乗せされます。しかも赤ちゃんが小さいうちは外出が減るので、家の中で通信する時間そのものが長くなります。

もうひとつ見落としがちなのが、実家側の事情です。親の家の回線が光回線とはかぎらず、容量に上限のある契約や、家族向けではない小さな契約のこともあります。自分が増やしたぶんの負担が、親の請求書に乗るという形は、あとから気づくといちばん気まずい失敗です。

いちばん増えるのは、写真と動画の共有

新生児の小さな足に母親の手が添えられている様子
撮る枚数は自然に増えます。増えるのは容量のほうです(写真:PIXTA)

里帰り中に最も増える通信は、多くの場合ビデオ通話ではなく写真と短い動画の共有です。撮ること自体は通信を使いませんが、送ると使います。目安として、スマートフォンで撮った写真1枚はおよそ3〜5MB、10秒ほどの動画は20〜30MBです。

1日に10枚の写真と短い動画を1本、夫と両家に送るとします。送り先が3か所あれば同じものを3回送ることになり、1日あたりおよそ150〜250MB。ひと月では4.5〜7.5GBほどになります。ここで効くのが、同じ写真を相手ごとに個別で送らず、まとめて一度だけ共有するやり方です。送る回数が3分の1になれば、この項目はそのまま3分の1に近づきます。

ビデオ通話は1回30分で、どれくらい使うのか

ビデオ通話中のパソコン画面と、机の上で操作する手元
顔を見せる通話は、音声だけの通話とは桁が変わります(写真:PIXTA)

ビデオ通話は、画質の設定によって幅が大きい通信です。目安としては30分でおよそ200〜450MB、画質を上げた状態や相手が複数のときはこれを超えることもあります。音声だけの通話であれば30分で数十MB程度に収まるので、同じ30分でも十倍ほど違うと考えておくと見積もりを外しません。

里帰り中は、夫と毎日15分、両家の祖父母と週に2回30分ずつ、といった形になりやすいものです。これを積むとひと月でおよそ3〜6GB。写真の共有と合わせて、ここまでで8〜13GB前後が見えてきます。

減らしたいときは、画質を落とすより先に「顔を見せる時間」と「話すだけの時間」を分けるほうが効きます。最初の10分はビデオ、そのあとは音声に切り替える、という使い方でも、伝わるものはほとんど変わりません。

上の子がいると、桁がひとつ変わる

ここまでは赤ちゃんまわりの通信でした。上の子がいる里帰りでは、動画視聴が最大の項目になります。目安として、標準的な画質の動画は1時間でおよそ0.6〜1GB、高画質にすると数倍になります。

赤ちゃんの世話で手がふさがる時間に上の子が動画を見る、という形は現実的によくあります。1日1時間で、ひと月およそ18〜30GB。つまり上の子がいるかどうかで、必要な容量は10GB前後から30GB超へ、ひと桁近く動きます。ここを見ないまま容量を決めると、たいてい足りません。

対策は単純で、見せる動画は前もって家で保存しておくことです。出発前の週に、よく見る番組をいくつか端末へ落としておけば、この項目の大半は通信を使わずに済みます。

ひと月ぶんを積み上げると、こうなる

ここまでを合計します。あくまで目安です。

赤ちゃんだけの里帰り=写真と動画の共有4.5〜7.5GB、ビデオ通話3〜6GB、調べものやSNSで1〜2GB。合わせておおよそ9〜15GB。共有をまとめる工夫をすれば、6〜10GBまで下がります。

上の子がいる里帰り=上に動画視聴18〜30GBが乗るので、おおよそ27〜45GB。動画を事前に保存しておけば、12〜20GBあたりに収まります。

数字にしてみると、選ぶべき容量は「少なめの20GB前後」か「多めの50GB前後」かのどちらかで、その分岐点は上の子の動画と事前保存をするかどうかだ、ということがはっきりします。

実家の回線だけに賭けない、という組み方

リビングのソファでスマートフォンの画面を一緒に見る高齢の夫婦
親の回線は「あるかどうか」より「どれだけ使ってよいか」を先に確かめます(写真:PIXTA)

ここからが組み合わせの話です。里帰り中に使える通信は、ふつう三つあります。実家の回線/自分のスマートフォンの契約/期間だけ持ち込む回線の三つです。この三つは役割が違うので、どれか一本に寄せると必ず無理が出ます。

実家の回線は、あるなら基礎として使います。ただし出発前に、契約の形と、上限があるかどうかだけは聞いておくことをおすすめします。上限のある契約だった場合、上の子の動画を乗せると月の後半に家じゅうが遅くなります。親世代は速度が落ちても「そういうもの」と受け止めてしまいがちで、こちらから聞かないと発覚しません。

自分のスマートフォンは、外出時と少量の通信に向きます。テザリングで全部をまかなう手もありますが、赤ちゃんの世話をしながら自分の端末の電池を削るのは現実的につらい選択です。夜間の授乳で明かりの代わりに端末を使う時間も増えるので、電池は別の用途に残しておくほうが安全です。

期間だけ持ち込む回線は、この三つのなかで唯一「量」を担当できます。里帰りは終わりが決まっている滞在なので、使う月だけ容量を足して、帰宅したら寝かせておく形にしておけば、費用が続きません。工事を伴わないものを選べば、実家の設備にも手を入れずに済みます。

組み合わせは、この三つのどれかに落ちる

一つめ=実家に十分な回線があり、上の子がいない場合。実家の回線を基礎にして、自分のスマートフォンを予備に回すだけで足ります。持ち込みは不要か、少量で構いません。

二つめ=実家の回線が細い、または上限がある場合。ここが持ち込みのいちばん効く場面です。動画とビデオ通話を持ち込んだ回線に寄せ、実家の回線には手を触れない。親の請求に影響しないので、気をつかう必要もなくなります。

三つめ=実家に回線がない場合。親のためではなく自分の滞在のために用意することになるので、滞在月数ぶんだけを前提に選びます。年単位の契約にすると、帰宅後に使わない月の費用が残ります。

出発の前の週に、決めておくとよいこと

最後に、出発の前の週に済ませておくと当日がラクになることを三つ挙げておきます。

ひとつめは、実家の回線の形と上限を聞いておくこと。二つめは、上の子に見せる動画を端末へ保存しておくこと。ここがいちばん容量に効きます。三つめは、写真の共有先をまとめておくこと。送り先ごとに個別で送る形のままだと、同じ写真の通信を何度も払うことになります。

里帰りは、始まりと終わりがはっきりしている期間です。だからこそ通信も、その期間だけ厚くして、終わったら戻せる形にしておくのが無駄がありません。

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