毎年の一時帰国、通信は「帰るたびに借りる」か「置いたままにする」か|帰る回数と滞在日数で、1年ぶんを数え直す
毎年1〜2回、数週間だけ日本に帰る人の通信費を、1回ぶんではなく1年ぶんで数え直します。帰る…
コワーキングスペースのドロップインを使った日の帰り道に、レシートを見て少し考えこみました。1日で1,500円ほど。席を借りただけのつもりでいたのですが、その日にやったことを思い返すと、席よりも「途切れない通信」のほうを頼りにしていたからです。
そこで一度、ドロップイン料金を項目ごとに分けて数えてみることにしました。席・電源・通信・会議室や設備の四つです。分けてみると、自分がどこにお金を払っているのか、そしてどこだけなら自分で用意できるのかがはっきりしました。この記事はその整理の記録です。金額はいずれも目安で、施設や地域によって幅があります。

施設側は当然ながら合計額しか提示しません。ですが提供されているものを並べれば、だいたいの重みは見当がつきます。私は次の四つに分けました。
机の広さ、椅子の座り心地、静かさ。長時間座るなら、ここは確かに自宅やカフェより快適です。ただし「席が要る日」と「席はどこでもいい日」は分かれます。資料を広げて三時間こもる日は席に価値がありますが、メールを片づけて短い通話をするだけの日は、席への支払いは重く感じました。
コンセントが各席にあるかどうかは、作業の組み立てを大きく左右します。とはいえ、これは持ち運べる電池でも代替できる部分です。数千円の携帯用電池を一つ持てば、電源の心配はかなり減ります。毎回の料金に電源代が乗っていると考えると、買い切りのほうが安く済む場面もあります。
ここが今回いちばん考えさせられた項目です。私がドロップインを選ぶ理由の多くは、実は「安定してつながる回線が最初から用意されている」ことでした。共用の回線は速度が出る日もあれば、混み合う時間帯に落ちる日もあります。速度の体感は時間帯や利用者数によって変わるので、断定はできません。
それでも「自分で用意しなくていい」という安心のために、私は毎回いくらかを払っていた。この一項目だけは、自分で持ち込むこともできます。

オンライン会議用の個室、印刷、ロッカー。使う日は明確に得ですが、使わない日はまったく使いません。ここは「使った日だけ意味がある費用」で、月に一度も個室を使わないなら、そのぶんは眠っていることになります。
四つの項目を、自分で用意した場合に置き換えて並べてみます。金額は目安で、選ぶものによって前後します。
| 項目 | ドロップインに含まれる | 自分で用意する場合の目安 |
|---|---|---|
| 席 | 1日ぶん | 喫茶店なら1回500〜900円ほど/自宅なら0円 |
| 電源 | 各席にある施設が多い | 携帯用電池を一度買えば以後は0円 |
| 通信 | 共用の回線 | 自分の回線を持つ。使う月だけ足す形も選べる |
| 会議室・設備 | 別料金の施設も多い | 使う日に単発で借りる/自宅の静かな時間帯を使う |
こうして並べると、ドロップイン料金のうち置き換えにくいのは「席」と「設備」で、置き換えやすいのは「電源」と「通信」だと分かります。私の場合、置き換えやすい二つのために毎回払っていた形でした。
同じ1,500円でも、月に何回払うかで意味が変わります。
| 使い方 | ひと月のドロップイン代の目安 | 内訳で効いてくるもの |
|---|---|---|
| 週1日(月4回) | 6,000円前後 | 席と設備。通信のために通っている感覚は薄い |
| 週2日(月8回) | 12,000円前後 | 通信の安心料が積み上がってくる |
| 週3日(月12回) | 18,000円前後 | 月額プランと近づく。通信は自前のほうが身軽 |
週3日を超えたあたりから、施設の月額プランを検討する人が多いと思います。ただその前に一度、「通信だけ自分で持ったら、行く日を減らせないか」を試す価値があります。私は喫茶店と自宅を組み合わせる日を作れるようになり、通う回数そのものが減りました。

内訳を出したあと、ひと月だけ通い方を変えてみました。週2日のうち1日を、喫茶店と自宅の組み合わせに置き換えるやり方です。通信は自分の回線を持ち歩き、席は行き先に合わせて選びました。
気づいたのは三つです。ひとつめは、席を選べるようになると移動時間が減ること。施設まで往復していた時間が、そのまま作業時間に戻りました。ふたつめは、通信を自分で持っていると場所選びの基準が変わること。「回線が強い店」を探す必要がなくなり、静かさや机の広さで選べます。
みっつめは正直な反省で、人と話す機会は確実に減りました。共用スペースでの雑談から仕事につながったこともあったので、ここは金額では測れません。だからこそ、全部を置き換えるのではなく「通信だけ先に自前にして、通う日は目的で決める」のがちょうどよいと感じています。
なお、共用の回線を使うこと自体を否定するつもりはありません。公共の場の回線は、つないでよい場面とそうでない場面を分けて使うのが安全です。決済や社内システムに触れる作業は自分の回線に切り替える、という線引きだけ決めておくと迷いません。
通信を自前にすると決めても、毎月きっちり使うとは限りません。外で働く日が多い月と、ほとんど自宅で完結する月の差は大きいはずです。そこで合うのが、使う月だけ足せるチャージ式の回線です。
使わない月は寝かせておき、外に出る月だけ容量を足す。月額の固定費を増やさずに、通信の安心だけを手元に置けます。速度や通信量の体感は場所と時間帯で変わるため、余裕をみて選ぶのが安全です。
使う月だけ使える、チャージ式のWiFi。毎月の固定費を増やさずに、外で働く月だけ通信を足せます。
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