紅葉の旧閑谷学校を半日で歩く|楷の木と紅葉全体で見ごろが分かれる理由と、山あいで通信を切らさない持ち方
旧閑谷学校は、楷の木と紅葉全体で見ごろの時期が分かれます。半日で講堂から木々へ歩く順番と、山…
石川県小松市の山あいに、岩山がそのまま境内になっている寺があります。那谷寺(なたでら)。秋になると、灰白色の凝灰岩と真っ赤な楓が同じ画角に収まり、写真で見たときの「加工でしょう」という疑いが現地で消えます。金沢からの日帰りで行ける距離なのに、観光客の密度は兼六園の比ではありません。

この記事では、那谷寺を軸にした加賀の1日モデルコースを、実際に歩いた順で書きます。あわせて、山あいの寺と温泉地をつなぐ移動で通信がどう変わるかも正直に残しました。混雑期のバス時刻とタクシー配車を調べたい場面が、思っていたより多かったからです。
寺伝によれば養老元年(717年)に泰澄が開いたと伝わり、白山信仰と結びついた古い寺です。中世に荒れたあと、江戸初期に加賀藩三代の前田利常が再興したと伝わります。松尾芭蕉が『おくのほそ道』の途中で立ち寄り、「石山の石より白し秋の風」の句を残したことでも知られています。
境内でいちばん目を引くのが奇岩遊仙境。凝灰岩が風雨で削られてできた岩壁に、いくつもの窟(いわや)が開いています。人が彫ったものと自然にできたものが混ざっていて、境目が分かりません。建物を見に行く寺ではなく、地形を見に行く寺です。

由来や年代には諸説あります。ただ、「岩そのものを本尊のように扱ってきた場所」という性格は、実際に立つと説明なしで伝わってきます。
私が歩いた順です。時間はあくまで目安で、季節と交通事情で前後します。
拝観時間・拝観料・バスの本数は変更されることがあります。出発前に公式の案内で最新の情報を確認してください。紅葉の見ごろも年によって2週間ほど動きます。

①午前に行くと岩の白が出る。午後は日が回って岩壁が影になります。凝灰岩の白と紅葉の赤の対比を撮りたいなら午前が有利でした。
②見どころが縦に積んである。境内は平面でなく斜面です。岩窟へ上がる石段、庭園を見下ろす書院と、高さの移動が多い。歩数の割に疲れるので、詰め込みすぎない行程が合います。
③人が少ないぶん、案内も少ない。これは良し悪しで、静かに歩ける代わりに、その場で調べたくなる回数が増えます。芭蕉の句碑の場所、白山信仰との関係、次のバスの時刻。ここが次の話につながります。
山あいの寺と温泉地を公共交通でつなぐ日は、スマホを見る回数が街歩きより明らかに増えます。私が実際に使ったのは次の4つでした。
山あいでは電波の入りが場所によって変わります。圏外というより「立っているのに重い」時間帯があり、紅葉のピーク時期は人が集まるぶんその傾向が出やすいと感じました(体感であり、環境によって異なります)。同じ条件は紅葉の談山神社へ車中泊で向かった日でも起きています。
対策はシンプルで、回線を1本に頼らないことです。スマホの回線に加えてモバイルWiFiを1台持っておくと、片方が重いときにもう片方で調べられます。契約を増やさずに済ませたい場合は、使う日だけ容量をチャージできるタイプが向いています。年に数回の旅のために月額を払い続けなくていいのが、この使い方のいちばんの利点です。
どれくらいの容量を持てばいいかは、チャージWiFiの容量の選び方に場面ごとの目安をまとめてあります。写真や動画をその場で送る人は動画やSNSで何GB使うかの目安も先に見ておくと、外し方が減ります。
同じ石川県内で組むなら、金沢の一日モデルコースと2日で回すのがきれいです。1日目に金沢の街を歩き、2日目に那谷寺と温泉へ抜ける流れなら、移動の無駄がほとんど出ません。
那谷寺は、紅葉の名所というより「岩と紅葉を同時に見る場所」でした。写真で期待値が上がりきった状態で行っても、現地のほうが強い。人の少なさもあって、静かに一日を使いたい人に向いています。
その代わり、公共交通で行くなら調べものの回数が街歩きより増えるのは確かです。時刻表・配車・地図・写真の共有——どれも数分の話ですが、そこで止まると一日の後半が崩れます。回線をもう1本持っておくだけで、その数分を落とさずに済みます。
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